俺には勉強しかない

140字のその先

試験会場に向かうのが一番難しい(2022/4/3 日記)

4/3は基本情報技術者の午前試験を受験してきた。

4/2の土曜日、副業の方の仕事を終えた後に、
試験会場付近の一泊5000円のビジホに缶詰になって、
ちょいちょいTwitterをやりつつも、夜遅くまで試験勉強した。

試験当日の朝、起きてすぐにふと「あ、なんか今日は受験しなくて良いかな」という気持ちがもたげた。
「もう応用情報持ってるんだし、今更基本情報なんて取っても意味ないよ」という、無意識の声に従いそうになった。

いや、あれは気持ちというよりも「催眠状態」に近い。
別に「どうせ受かりっこない」などと自暴自棄になっていたわけではない。
何の抵抗も葛藤もなく、試験を受けずにこのまま家に帰って、動画観ながらゴロゴロしようかな、と考え始め、
あと少しのところで本当にそうするところだった。

実を言うと、あの「催眠状態」は過去に何度も味わったこともあるし、
ことあるごとに私の人生を台無しにしてきた。

正直に言うと、決して安くない受験料を支払って、結局受験すらしなかった事が沢山ある。
大学生の頃は、自分でもよく分からない理由で期末試験を受けれなかったこともあった。
その他、人生で踏ん張らなければいけない場面で気持ちに力が入らなくなり、逃げてしまった経験も数え切れない程ある。

あの「催眠状態」は何なんだろうか?自分への期待をことごとく裏切ってしまうのは何故だろうか?
なぜ肝心な時に力が入らなくなるのだろうか?


今読んでいる本『やりとげる力』では、そのような状態に陥る原因を「レジスタンス」と読んでいた。
この本では人生を負の方向へと引っ張る力であると書かれていた。
スピリチュアルな内容だが、この現象に関しては、心理学とか脳科学を持ち出されるよりも、個人的に納得がいった。
そして、「レジスタンス」を消す方法は無いらしい。存在に注意を払い、すべきことをするしかない、とはっきり書かれていた。


やりとげる力


実際、情報処理技術者試験の不受験率は決して低くない。
応募者と受験者の累計を見ると、大体受験率は68%くらいだった。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/oubosya_ruikei.pdf

さらに興味深いデータもある。
平成30年システムアーキテクトの午後II試験の結果を見ると、
午後I試験の採点対象者が3028人なのに対して、午後I試験の採点対象者は1872人とある。
つまり、1156人は試験の途中で諦めて帰ってしまっている。
どうやら「レジスタンス」にやられてしまっているのは、私だけではないようだ。
https://www.itec.co.jp/wp-content/uploads/shiken/2018a/2018a_sa_comment.pdf


結局、這って行くような気分で試験会場へ足を運び、試験を受けてきた。
その結果合格だった。

今回の収穫は、人生を負の方向へと引っ張る力を、「レジスタンス」の存在をはっきりと感じ、それに勝てたことだ。

もし、この記事を読んでくれている人の中で、これから何らかの試験を受ける予定のある人がいたら、一つだけアドバイスがある。
試験に申し込んだのなら、絶対に受験して欲しい。
勉強が十分とか不十分とか、受かったとか落ちたとか、役に立つとか立たないとか、そんなことは本質的にはどうでも良いのかもしれない。
ただ、「立ち向かえなかった」という事実と、そこでついてしまった逃げ癖は、自分が考えるよりもずっと大きな影響を与える。

私はそれに気づくために、あまりにも膨大な時間を無駄にしてしまった。

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