私たちは1日に2600回以上スマホを触る。スマホ依存にまつわるデータあれこれ(読書メモ:『スマホ脳』)
『テクノロジーのできることを利用しなさい。 何ができるかを学びなさい。 でも同時に、それが 「私たちに何を行っているか?」を問いなさい。 私たちはゆっくり適切なバランスを見つけ出すだろう。だが、それにはかなり時間がかかるだろう。』
———シェリー・タークル
『スマホ脳』を読了した。
在宅勤務の場合、オフィスへ出勤する時以上にスマホを触る欲求を我慢する必要がある。
たとえ業務中にTwitterを見ていようが、誰もそれを咎めることが出来ないからだ。
実際、自分は業務中もついスマホをいじっちゃう時が結構ある。
流石に仕事中はスマホとかネットから離れたいなと前から思っていた。
スマホを触る欲求を封じるためには、まずはスマホの危険性について知ることが有効だと思って、この本を読み始めた。
この本の結論は1ページ目に書いてある通り「人間の脳はスマホに適応していない」ということだ。
「スマホによって脳が変形する」という内容ではなかった。
人は何故スマホに夢中になるのか、スマホは人間にどのような影響を及ぼすのか、
スマホの悪影響から逃れるためにはどうすればいいのか、 について分かりやすく書かれており、読む価値がある本だと思った。
個人的には、これに併せて「男子劣化社会」を読むことも勧めたい。
そうすると、スマホとネット、それぞれは与える悪影響について理解が深まると思う。
感想はここまでで、内容についてだが、要約や解説が必要なほどこの本のテーマは難しくない。
スマホに依存性があり、スマホを使っている時の自分が碌でもないことくらい、
わざわざスタンフォード大の研究結果を読まずとも、我々は経験から知り尽くしているからだ。
それでも、この本に出てくるスマホや、スマホ依存に関するデータは衝撃だった。
今回はそれらのデータをいくつか紹介したいと思う。
これを見るだけでも、スマホが我々に与えるインパクトの大きさが分かると思う。
スマホ編
SNS編
脳機能編
先史時代編
- 全人口の半数は10歳を迎えずに死ぬ。
- 当時の平均寿命は30歳足らずだった。
- 狩猟採集民のうち10~15%が、原始的な農社会では5人に1人が、別の人間に殺されていた。