俺には勉強しかない

140字のその先

2年近くやり込んだFPS「Shell Shockers」をやめる

最終成績。桁数を見れば遊び込んだのが伝わると思う


今回は私が2年近くやり込んだFPSゲームの紹介と、本日をもってそれを辞めるという話をしたいと思う。

私は2年前にShell Shockers というFPSゲームを始め、それ以降ほぼ毎日、は言い過ぎだが
一年の内340日くらいはこのゲームを遊んできた。

shellshock.io

このゲームの特徴はプレイヤーの見た目が卵で、武器の名称も卵にちなんだものになっていることだ。
被弾すると血の代わりに卵黄が飛び出る仕様で、
他のFPSのような惨さやスタイリッシュさは無く、全体的にユーモラスな雰囲気のゲームだ。
しかし、体力が0になると「アアアアアーーーーーー!!!!!!!!!」という卵らしからぬ甲高い悲痛な断末魔を上げる。
そこもギャップがあり面白くて気に入ってる。


このゲームの1番気に入ってるところは、とにかく気負わずにプレイできることだ。

一応Googleアカウントでログインすればデータを引き継げるが、
単に遊ぶだけなら会員登録すら必要ない。
いつも使ってるブラウザでゲーム画面を開き、PLAYボタンを押せば、10秒も待てばプレイできる。
あとは何にも考えずに、能天気なステージを駆け回り目の前の卵を撃ち続けるだけだ。

ApexやVALORANTのような(疲れてる自分にとって)鬱陶しい駆け引きや連携要素も無い。
BFやCoDシリーズのような身につまされるシリアスさも無い。
あるのはひたすら卵を銃で撃って割り続ける爽快感だけ。

何より最高なのは、「誰もこのゲームを真剣にやっていない」ということだ。
プレイヤー全員が注意散漫に、ゆるく遊んでる。
疲れてるけど何か刺激が欲しい時、どうしてもやりたくない仕事があって現実逃避したい時に遊ぶのに最適なのだ。


そんな雰囲気のゆるいゲームなので、2年もやっていると流石に腕前は上位になってくる。
普通に撃ち合ってるだけだと物足りなくなってくるのだ。
そのため、段々と性格の歪んだ遊び方をするようになる。

1番よくやったのは「camper」という遊び方で、
地下室や屋上など、あまりアクセスの良くない場所でひたすら敵が来るのを待ち続ける。
そして、敵が来たら即座に倒してしまう。

それを繰り返していると、段々敵も「あの場所に行くといつもアイツがいる」と学習し、
ムキになって自分を倒しにくるのだ。
それでも返り討ちにし続けると、いつしか他の敵と徒党を組んで集団で襲いかかってくる。
1番凄い時は7人がかりで来られた時があった。
それを1人で全員返り討ちに出来た時の脳汁の出具合と言ったら、半端ない。


またこのゲームには、試合として明確な勝ち負けが無い事も特徴だ。
ただ自分が気が向いた時に参加して、好きなように撃ち合い、飽きたら無言でサーバを出る。
そこに一切の責任や後ろめたさも存在しない。
隙間時間にサクッと遊ぶには最適のゲームなのだ。


もう少しゲームの特徴について具体的に説明しよう(読み飛ばしてもらって構わない)。

  • 試合形式はバトロワ方式、チーム戦、フラグ戦、陣取り合戦がある。
  • 武器の種類はアサルトライフル、ショットガン、スナイパーライフル、バズーカ、3点バーストなど結構多彩で、どの武器を選んでも面白い。「ガチ勢ならこの武器一択」みたいな傾向はなく、パワーバランスも絶妙に保たれている。
  • ガチ勢やチーターが少ない。ほとんどが初心者や、それ程FPSが上手くないエンジョイ勢
  • スペースキーを押すとちょうど相手を飛び越えられるくらいの高さのジャンプが出来る。このゲームの肝の一つで、ジャンプを上手く使って相手を翻弄したり攻撃を避けたりすることが大事となる。
  • 体力は時間の経過と共に自然回復する。
  • 5体連続で相手を倒すと一時的に体力が倍増し、10体連続で倒すと10秒間攻撃力が上がる。
  • 画面の左下にチャット欄があって、そこでのやり取り(大体喧嘩)は読んでいても書いていても面白い。
  • たまーに日本人プレイヤーがいる


ゲームについての説明はここまでにして、本題に入りたい。
私はこの2年間遊び抜いたゲームを、本日を以て辞めようと思う。

このゲームはあまりにも私の好みとニーズにマッチしすぎていた。
そしてこのゲームの遊び方も、費やした時間も、いつしか「気晴らし」の域を大きく超えてしまった。
明日中に終わらせなければならない仕事が3つもあるのに、
「誰か俺を止めてくれ」と思いながら7時間もぶっ通しでプレイしてしまったこともあった。

そして気づいたらストレスが溜まるとこのゲームをやる、という一種の悪癖みたいなものがついてしまったのだ。

私も気づいたら30手前で、今後はそのような逃げ癖みたいなものを治したいと思っている。
そのために、2年間愛したこのゲームを辞めようと思う。


この記事はその意思表示のために、そしてあまり知られていないこのゲームへの愛を語るために書いた。
今までありがとう、Shell Shockers。楽しかった。