Netflixオリジナル映画『13th』を見た
YouTubeで無料公開されている(公開期限はなさそう)Netflixオリジナル映画『13th』を見た。
アメリカにおける黒人への差別・迫害と、それに対する抵抗の歴史、そして現代でも形を変えて続いている黒人差別と"奴隷制度"の実態についてのドキュメンタリー映画だった。題名の『13th』はアメリカ合衆国憲法修正第13条を表している。
普段集中力無くて映画観る時はちょびちょび休憩しながら観る僕だが、この映画はショッキングすぎて一気見してしまった。
こんなご時世だし、無料だし観て絶対に損は無いので、まだ観てない人ははだしのゲン読む感覚で是非観て欲しい。
何故今アメリカで黒人の人達(以後アフリカン・アメリカンと表記)があれほど過激にデモをしているのか、その背景が理解できると思う。
アメリカという国への見方も変わる。
あと日本語字幕も設定でつけられます
ドキュメンタリー映画なのでネタバレとか特に無いし、映画の内容は是非観て確認して欲しいが、一応要約はしておく。
アメリカは「犯罪対策」の名目で黒人市民への取り締まりを強化、軽犯罪であっても片っ端から投獄していき、刑務所に入れられる黒人の人数は年々凄いスピードで上がっていっている。
そして現在では、アメリカで生まれた黒人の３人に1人は一度に刑務所に行くまで検挙率が上がってしまった。
これは黒人の貧困層による犯罪率が高いというだけでなく、行政による不当なレベルの厳しい取り締まりにも原因がある。
それだけでなく、服役中の囚人を働かせて民間の収容所は莫大な利益を上げていた。
アメリカでは前科があると就職は困難になり、州によっては投票権すら失ってしまう。
そして、刑務所内は言うまでもなく過酷だ。
感想
アメリカに黒人ってどの位いるんだろうと思って調べたら全人口の14.6%（3769万人）だった。それよりも白人の比率が76.2%でやっぱりアメリカって白人の国なんだなあと。これだけの人数がいれば血も混ざりそうなもんだけど混血の比率は2.3%と凄まじく低いので、やはり映画の通り人種間で分断されているんだろう。
古いデータだが人種間の経済格差も酷いようだ。
www.cnn.co.jp
というか、アメリカって国住むには過酷すぎるだろ。あちこちで色んな相手と色んなバトルが、それも時に命を失うようなバトルがあって一体彼らはどうやってリラックスするんだ？
それぞれの国にそれぞれのしんどさがあると思うがアメリカのそれは先進国の中でも別格のように思える。
後、映画を観てアメリカの黒人の人達が置かれている過酷な状況、壮絶なバックグラウンドを知っても、
やはり最近の襲撃と暴力によるBLMデモにはどうしても理解を示せなかった。
仮に打ちこわし、襲撃等の暴力的な抗議が有効だとしても、自分は絶対にやりたくないし他の人達にもやって欲しくない。
なんかもっと有意義でクリティカルな抗議の形がありそうじゃない？俺は思いつかないけど。
例えば5chの嫌儲版にはサイレントテロって用語があるし、貧困層なら普段の貧しい食卓とか保釈金の請求書とかを人種分かるように手を写した写真をインスタに上げればバズらせそうだが・・・
…あまり当事者でない自分が考えるのはよそう、まずは現状を知るのが大事という事で
それと、劇中に出てくる歌がどれもカッコよかった。響くものがある
下のはマジで聴いて欲しい。英語分からんが涙が出た
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There is a man going 'round Taking names
その男はさまよい 人の名を奪っていくHe has taken my father's name
And it's left my heart in pain
男は父の名を奪い 私の心に痛みを残したThere is a man going 'round Taking names
その男はさまよい 人の名を奪っていく
メチャクチャカッコいい
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You act like the change Tryna put me in chains
お前は変化を気取り 俺を鎖で縛るDon't act like you saving us It's still the same
救いを気取るな 前と同じだMan don't act like I made it up You blaming us
俺のせいじゃない 俺たちを責めるなLet's keep it one hundred You gave the name to us
はっきり言おう お前が罪を押し付けたWe still in chains, You put the shame on us
俺たちはまだ鎖で繋がれている 恥辱にまみれて
エンディングテーマ
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Freedom Freedom come
自由だ 自由になれるHold on
今は耐えようWon't be long
後少しだから
