俺には勉強しかない

140字のその先

弱者を弱者たらしめるもの

「嬉々として生きる意欲に満ちた彼女の顔が目に浮かび、常に敗北させたかったのはこの意欲そのものであったとわかった。価値あるものをその価値ゆえに破壊し、償いえないおのれの罪悪から目をそらすために殺すという誰もが憎んでしかるべき殺人鬼の顔として、彼は自分の顔を見ていた。」

出典:アイン・ランド(2015)『肩をすくめるアトラス 第三部(AはAである)』アトランティス(726p)


たぬかな氏主催の弱者男性合コンと、それに対する感想を見て、「弱者男性って一体なんだろう」と思ったので、自戒を込めて自分なりに整理した。

www.youtube.com


この合コンの男性参加者は、厳しい(?)オーディションを経て、
困難を抱える男性であると主催者側から認定された人達である。

しかし、多くの人達が言うように、身なりを整えて、顔を全世界に晒して女性と向き合う彼らは、「弱者男性」には見えなかった。


では、弱者男性とは何なのか?と個人的に疑問を持った。

そして、X上で弱者男性合コンに対する自嘲的かつ批判的なコメントを眺めていたら、
自分が何に「弱者男性らしさ」を感じるのかが、少しずつ分かってきた。


弱者を弱者たらしめるものは「弱さ」ではない。

能力の低さ、社会的地位の低さ、コミュニケーション能力の低さ、恵まれない容姿、女性経験の欠如、低収入、低身長、低学歴、髪の毛の薄さ、わきが、アトピー、障害、その他の社会生活を困難にする持病…

これらの弱さをどれだけ抱えていたとしても、その人が弱者男性であるとは限らない。


弱者を弱者たらしめるものは、弱さではなく、攻撃性である。

つまり、他人が持っている才能の輝きを、困難や不利な条件に立ち向かう勇気を消し去りたいという欲求こそが、弱者を弱者たらしめる。


他者の才能と勇気を呪う男は、間違いなく弱者である。
自分の弱さと、弱さに由来する苦しみ以外に、自分の存在を説明するものを持たないからである。


また、彼らの攻撃性は、才能と勇気を持つ者への目的のある、明確な殺意に基づくものではないと個人的に思う。

才能と勇気を持つ者を攻撃する男は、自分が持つ才能と勇気を始末し終えている。
その2つを失うことは生きる気力を失うことと等しく、それがあまりに苦しい行為なので、
誰かを攻撃することで自分の苦しみをどうにか処理しそうとしているように思える。
その在り方は、完全に生きても死んでもおらず、目に付いた動くものに闇雲に襲い掛かるゾンビに近い。


昔、ある僧侶が「自己卑下は殺人よりも罪が重い*1と言っていたのを覚えている。
殺人はたとえ犯してしまったとしても、量刑を受けて自分の行いを反省し、更生する機会があるが、
自己卑下は誰も咎めないため、それを罪だと思わずに一生やり続ける可能性が高いからだと説いていた。

これはいささか過激すぎる考えだが、個人的には納得できるものだった。
自分が持つ才能と勇気を台無しにすること以上に苦しくて罪深いことはないと私も思う。


それでは、弱者男性はどうすればいいのだろうか?
自分の中にある才能と勇気を失い、それを持つ者への薄っすらとした殺意を自分が持っていることに気付いてしまった後に、出来ることはあるのだろうか?
そういう人達を癒し、奮い立たせる言葉があるのだろうか?


最近はそれを考えて探している。

*1:ここで言う罪とは法律や道徳に基づく一般的な意味での罪ではなく、宗教的な意味での罪である。自分の理解が間違っているかもしれないが、仏教では自分の心を汚すことを罪と捉える。

自己管理の7つの領域

自分用メモ 書き散らしなのでまとまってはいない。
今後、下で説明する7つの領域を管理するためのシステムを構築するつもりでいる。

自己管理の7つの領域

上から順番に優先度が高いと考えている。

  • スケジュール
  • タスク
  • 家計
  • 情報
  • 習慣
  • 思考・アイデア
  • 健康
スケジュール
  • 自己管理において、最も重要な部分
  • 人生=スケジュール
  • スケジュール=他人との約束+他人との約束を果たすための準備(+自分との約束)
  • スケジュール表は、他人や社会と適切に関わるための土台
  • 無計画は失敗を計画することである スケジュールを決めないと、人生は必ず失敗する
タスク
  • 他人との約束/自分との約束を果たすための具体的なアクションを管理する(前者は「仕事」と表現できるが、後者を一言で言い表す言葉が無くて困ってる)
  • 仕事(=他人との約束を果たすための行動)は、必ずスケジュールとセットで管理する
  • 人生で成し遂げたい目標/プロジェクト/行動をリストアップする
  • Getting Things Doneの理論に基づいて、以下のリストを作成する
    • INBOX
    • プロジェクトリスト
    • 次に取るべき行動リスト
    • いつかやる・多分やるリスト
    • 連絡待ちリスト
    • 重点的に取り組む分野リスト
    • 責任リスト
    • バケットリスト
  • 繰り返し行うタスクはルーチンとして登録しておく
家計
  • 家計管理の目標「1円でも多く純資産を増やす」
  • "予算"、"出費"、"投資"を管理する
  • 家計管理の本質は、予算を積むこと
  • 出費管理はモニタリング
  • (※TODO:投資をどう管理するかを決める)
情報
  • 自分にとって必要な情報を記録、保存する
  • 保存した情報は、最小手で参照できるようにカテゴリ化/整理しておく
  • 保存した情報は定期的に参照する
習慣
  • 以下の時間を決める
    • 起床時間(ここだけは絶対に固定して死守する)
    • 就寝時間
    • 朝食
    • 昼食
    • 夕食
  • 余裕があれば、以下の時間も決める
    • ルーチンをこなす時間
    • 家を出る時間
    • 運動する時間
    • 勉強する時間
    • 入浴時間・リラックスタイム
  • 身につけたい習慣(運動、自己投資など)をリストアップする
思考・アイデア
  • 思い浮かんだ思考・アイデアを記録、保存する
  • 保存した情報は定期的に参照する
  • 記録した思考・アイデアを、SNSやブログなどで公表できる形に整える
健康
  • 以下を記録、モニタリングする
    • 睡眠
    • 食事
    • 体組成
  • レーニングメニューを作る
  • レーニングログを記録する

上記をどうやって管理するかの具体的な手法については、今後模索する予定

しっかりしろよ、Twitter!!



今はなんか解除されているっぽいが、ここ数日Twitterのタイムラインがまともに見れない日が続いていた。


news.yahoo.co.jp


こちらに関しては皆さん色々な文句があったと思うが、当記事では今回のTwitterの閲覧制限について、
自分が一番ムカついたポイントについて書きたいと思う。

なぜ公式からのアナウンスが無かった?

見出しの通り、個人的に一番腹が立ったのは、今回の障害、および閲覧制限について、
公式アカウント、ないし公式サイトからアナウンスが無かったことだ。


そのため、我々が何が起きているのかを知るためには、悪ノリが過ぎるイーロンマスクのツイートを翻訳・解釈する以外の方法が無かった。


一般論として、お金を払って利用しているユーザーがいるWebサービスが、予告もなく停止した場合、
運営から最低でも以下についてアナウンスがあって然るべきだろう。

  • 謝罪
  • 事象およびその発生原因についての説明
  • 復旧予定日
  • 再発防止策


今回のTwitterは、いずれの内容もアナウンスしなかった。

そもそも、どこで公式からのアナウンスが見れる?

まず、Twitterの公式アカウントってこれで合ってるよな?


https://twitter.com/TwitterJP


イーロンマスクほどじゃないにしても大分ノリが厳しいな。


確かに、お堅い企業アカウントがたまにちょけた投稿をするとキュートで面白いみたいな現象はある。
しかし、コレみたいな公式としての役割をなんにも果たさず、ふざけた投稿ばかりしてるのは論外でしょう。
勿論、今回の閲覧制限についてのアナウンスは無し。



次に公式ブログ?を見てみる。


blog.twitter.com


恐らく、プレスリリースはここに掲載されるんだと思うけど、なんかふわっとしたタイトルが多くてイマイチTwitterそのものの状況が掴めない。
そして当然のように今回の騒動についての掲載は無し。


フッターを見てみたら、「障害情報」というリンクがあった。


status.twitterstat.us


どうやら、メールアドレスを登録して購読しないと見れないらしい。
History」というタブを見てみる。




『No incidents in the last 180 days』



あっそ💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢

そもそも、「X Corp.」の企業サイトはどこ?

そういえば、今年からTwitterってX Corpって企業になったなと思い出し、
もしかしたら今回の騒動のお詫びと説明が載ってるかも?と考えて
X Corpの企業サイトを探してみたが、結論としては見つけられなかった。

今年新設された会社とはいえ、これだけ巨大なWebサービスを運営している会社のホームページが無いということに驚いた。

まとめ:プラットフォーム運営は難しい。それでもTwitterには腹が立つ

自分はITエンジニアなので、あれだけ巨大で複雑なWebサービスを稼働させ続けることが、
そしてそれで売上を立たせることがどれ程難しいか、理解は出来なくても想像はつく。


ちょっと前に以下の記事が話題になったが、これに書いてある通り、
健全な運営を保ちつつプラットフォームをマネタイズするのは難しいんだと思う。


p2ptk.org


それでも、企業からユーザーに必要なアナウンスをしないというのは、マネタイズとかプラットフォーム運営とかとは別次元の話だろう。
何が起きてるのか知りたがってる億単位のアクティブユーザーに何の説明もしないのは組織としてあり得ない。


それにしても、イーロンマスクのあの文系大学生みたいな悪ふざけは本当きついわ。
メタクソ化してるのはTwitterじゃなくて…

おまけ:「移住先」について

今回の騒動でTwitterに嫌気が刺した人達は多いようで、現在Misskeyとかマストドンとかが高負荷常態のようだ。
爆サイに流れてる人も沢山いるらしい(なんでだよ?)。


恐らく一時的なブームで、大半はまたTwitterに戻ってくると思うが、これをきっかけに国産SNSやプラットフォームがもう一度見直されて、アクティブユーザーが戻ったら面白いなと思う。
はてなブログもそうだし、mixiも今どうなってるか分からないけど良いと思う。


下みたいな、小規模ながら活発なSNSもある。


himote.plus


結構文句を言ったが、現状Twitter以上に素晴らしいSNSは無いし、今後も出てこないのではと思う。
とはいえ、自分の所属が特定のプラットフォームに依存するのはよくないので、色々と訪ねてみるのが良い。
そしてそれはインターネットに限った話ではない。

ロシアの謎の鳥にハマった

謎の鳥 可愛らしい

最近、私のYouTubeのトップページは、謎の鳥の動画で埋め尽くされている。
この鳥だ。



youtu.be



まず見た目の奇妙さに目を引かれる。
真上を向きっぱなしの顔とつぶらな瞳、立派なあごひげ、真紅のアイブロウ。


さらに奇妙なのが鳴き声だ。
「ケコッ   ケコッ  」とウインカーのような乾いた音を発しながら歩き回り、
そのウインカー音が段々加速(クレッシェンド)していき、最後に「クシャクシャクシャクシャ」と連呼する。
たまに思い出したように「エウエウッエシエシッ」とも鳴く。



youtu.be



色々とおかしいこの鳥だが、一番ヤバいのは戦闘狂すぎる性格で、
自分の縄張りに入ってくる不届き者に対して、たとえそれが人間だろうと自動車だろうと、
即座に喧嘩を売ってくる。



youtu.be

youtu.be



「エウエウッエシエシッ」と威嚇をかました後、ジグザグ移動しながらにヌルーっと距離を詰めて(この動きがまたおもろい)翼でビンタをしてくる。
はたかれた人の反応を見る限り、結構痛そうだ。



youtu.be



この謎の鳥は、ヨーロッパオオライチョウというらしい。
生息域はロシアに限らず、ユーラシア大陸の西部にも生息しているとのこと。

なんか癖になる可愛さと面白さがあって、動画が上がるとつい観てしまう…
オールマイティ・ラボとかでいつか紹介されそう



youtu.be

上はこの鳥を知るきっかけになった動画 水筒の下りで草

スイートタスク

「自発的にやりたいと思える、有意義だが優先度は低いタスク」を、個人的に『スイートタスク(sweet tasks)』と呼んでいる*1

例えば、ファイルやフォルダの整理整頓や部屋の掃除は、私にとってスイートタスクだ。
楽しいからどれだけやっても疲れないし、それが自分のためであれ他人のためであれ、率先してやりたいと思える。

仕事の話をすると、プログラミングは私にとってスイートタスクに該当する。
自分が実現したい処理を実装できた時の喜びを想像すれば、何時間でもコーディングが出来た。それが楽しくて甘かったからだ。

それと、一部の人にとって入浴は大変な重労働なそうだが、私にとって浴槽に浸かる時間は一番大切なものの一つだ。
「他の人は避けたがるが、自分はやりたいと感じる」という意味で、入浴は私にとってのスイートタスクと言える。


これらのスイートタスクが、仕事や人生において比較的優先度が高い状態の時は、何ら問題なく物事が進む。
問題は、自分にとって決してスイートではないタスクの優先度と緊急度が高くなった時だ。


私の場合、そういった状況下では次の3つのうちのいずれかの行動をとる(または、とってしまう)。

  1. 諦めて、やりたくないけど優先度が高いタスクをこなす
  2. やりたくないけど優先度が高いタスクから逃げて、スイートタスクに手をつける
  3. 全てのタスクを投げ出して、ミイラになる


言うまでもなく①がベストな選択だ。
仕事においても人生においても、絶対にやりたくないタスクが一番やらないといけないタスクであることが多い。

②は、いわゆる期末試験前に部屋の掃除を始めてしまう現象だ。
確かにそれが逃避行動であることは間違いないが、同時に誰かが注意や叱咤をしてくれて立て直せる可能性もある。
(納期が近いのにせかせかとファイル整理に勤しんでる部下がいたら誰でも叱るだろう)

問題は③で、この状態になると外部とのコミュニケーションも遮断し始め、生産性がマイナスに振り切る。
外部の人はコミュニケーションをとったり叱ったりする前に、まず相手の「ケア」から始めないといけなくなる。
そして、時間が経つ程、自ら③から①への移行は難しくなる。


私が言いたいのは、③でいるよりは②のほうがはるかにマシということだ。
なんにも手がつけられなくなって塞ぎ込むよりは、たとえそれが緊急でも重要でもなくても、
自分がこなしやすいタスクに手をつけたほうがいいと私は思っている。

そういったスイートタスクを何個か終わらせれば、自信と自己コントロールを少しだけ取り戻して、
やらなければいけないことに取り組めるチャンスも生まれる。

喩えるなら、餓死寸前でチョコレートバーを齧るような感じだろうか。
チョコレートバーはどちらかというと健康に良くない食べ物だが、餓死一歩の状態で食べれば命を救ってくれる。

*1:学術的な正式名称があれば教えて欲しい(絶対にあると思う)。